C級コーチライセンス講習筆記試験について

C級コーチライセンス講習筆記試験について
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バタコーチです。

今回は、私がC級コーチライセンス講習を受講したときに受けた筆記試験についてです。過去のメモから思い出していきたいと思います。課題は10問あったのですが、すべての内容は思い出せませんでした。スイマセン(~_~;)

一貫指導とは?

子どもの発育・発達段階に応じた指導の考え方を子供の成長の過程にかかわる多くの指導者が共有し、指導していくこと

私たちは、小学生以下の選手の育成に携わっているのですが、選手は今後中学、高校と進んでいきます。卒団したあと、中学、高校と指導者によって教える内容が全く違うようでは選手のためになりません。指導者としてポリシーをもって指導することは必要だと思いますが、次の世代の指導者へバトンタッチするためにすべての年代の指導者が共通の育成認識を持つことは必要であると言えると思います。

Pre Golden Age、 Golden Ageの成長の特徴と指導方針は?

プレゴールデンエイジ:~8,9歳ころ。神経回路の配線が急ピッチで進んでいる段階

ゴールデンエイジ:9~12歳ころ。神経系の発達がほぼ完成。精神的にも自我の芽生えととも競争心が旺盛に。

ポストゴールデンエイジ:13歳ごろ以降。筋肉や骨格が急激に伸び、身体のバランスが今までとは異なってくる。そのため感覚が狂い習得したテクニックが一時的にできなくなったり、上達に時間がかかったりする。(クラムジーと呼ぶ)

インデペンデントエイジ:15,6歳ころ。精神的にも肉体的にもバランスが取れるようになる

トレーニングを行うにあたって、各年代の特徴を把握したうえで、効果的な練習メニューを考えることが大切です。私が担当する低学年は特に神経系の発達時期ですので、できるだけ日常ではやらない動きを取り入れることボールを触る回数を増やして感覚を養うことを意識しています。

サッカーの特性、目的、原則とは?

<特性>
競争、勝利、ルール、自由、決断、連続性、チームプレー

<目的>
ゴールを奪うために、ボールを失わずにゴールに向かうこと
また、ゴールを守り、ボールを奪い返し攻撃すること

<原則>
■攻撃の局面:①突破 ②幅と厚み ③活動性 ④即興性
■守備の局面:①遅らせる ②厚みと集結 ③バランス ④自制
■守備から攻撃へ切り替わる局面:①前に向かう ②スペースを創るために拡がる ③相手の視野から外れる
攻撃から守備へ切り替わる局面:①ボールへのプレッシャー ②相手へのプレッシャー ③的確なポジションへ戻る

これはゲームの分析を行う際に、目的や原則に則ったプレーができているかを基準にすると、次にやるべき課題を明確にすることができ、練習メニューを考える際にやりやすくなります。低学年では上記の内容を更にシンプルに伝えることを心がけています。特にボールに意識が行ってしまうため、攻守ともにゴールを意識させることに努めています。

個人戦術

■観る⇒分析⇒予測・判断⇒実行

■3つのエリア(アタッキングサード/ミッドフィールドサード/ディフェンディングサード)で判断

■攻撃の優先事項:ゴールを奪うこと
■攻撃の優先順位:①シュート ②ドリブル ③パス

■守備の優先事項:ゴールを守る/ボールを奪う
■チャレンジ(ファーストディフェンダー)の優先順位:①インターセプト ②ボールを奪うチャンスを逃さない ③前を向かせない ④追い込む

■マークの原則:①同一視 ②相手とゴールの線上 ③インターセプトが可能な距離

これらは、まだ低学年には理解が難しいので意識していませんが、トレセンでは意識していないと話にならないものです。これが基本となり、中学や高校に行ったときに、様々なチーム戦術にでも対応できる応用力が付くと思います。海外から見ると日本人に足りないのが、この基本部分のようですので、少しでも選手に伝えることができるように、私自身も常に意識して理解を深め、言語化できるようにしたいと思います。

RICE処置、熱中症対策について

■RICE法:怪我の応急処置の対象法です。捻挫、打撲などの怪我の場合使われます。
Rest→安静にする
Ice→氷などで冷やす
Compression→圧迫する
Elevation→挙上する
この中で「圧迫する」ことが最優先

■熱中症対策
⇒温度と湿度に注意する
⇒こまめな水分補給を行う
⇒一定値より温度と湿度が高いときには運動をさせない
⇒熱中症になったら、「給水」「氷などで冷やす」「日陰など涼しいところで休ませる」
⇒ゲームでは、ベンチにもテントを張る。給水タイムを取る。

これは保護者の方も是非覚えておくと良い知識だと思います。より早く対応することで悪化を防ぎ、より早い回復が見込めます。

私は昔、捻挫を一晩放置して、翌日、靴が履けないくらい腫れあがったことがありました。(笑)反面教師にしてください。

暴力はなぜいけないか?また、暴力根絶のためにできることは?

■なぜいけないか
⇒暴力を受けた選手は、暴力を受けないためにサッカーをするようになる。そのため自立した選手にならない。
⇒暴力を受けることで最悪の場合は死んでしまうこともある。
■根絶のためにできること
⇒ウェルフェアオフィサーを配置して、暴力がないか監視する
⇒メンターによって、コーチが相談できる環境を作り、孤立させない。

2018年現在、パワハラが注目されています。直接の暴力だけでなく、言葉の暴力も同様に絶対にやってはいけないものです。指導者が選手をうまく導けないことを選手に責任転嫁し簡略的に解決しようとすると暴力が出てしまうのだと思います。

私も機嫌が悪いときももちろんありますが、それが選手に向かないように気を付けないといけないですね。

選手のために相応しいゲーム環境とは?

⇒リーグ戦のように年間を通して実施されること
⇒少人数制などのローカルルールを適用して、選手のプレー数を増やすこと
⇒グラスルールなどのように、1会場で多コートを用意して、プレー数を増やすこと
⇒安全であること
⇒ベンチからの指示ではなく、選手自身の決断で自由にプレーできること

ゲームと練習のサイクル(M-T-M)によって、着実な課題解決を進めていくこと。ゲームの中ではできるだけ多くのボールへの関わりを持たせることができるか、この点がポイントだと思います。それでも最優先は安全であること、これは必須ですね。

自立した選手を育てるために、どのようなコーチングをすべきか?

⇒個の成長の視点で、しっかりとゲームを分析する
ゲームの分析は、サッカーの原則、目的に沿っているかという視点で行う。
分析した結果と選手の年代を考慮したトレーニングをオーガナイズする。
トレーニングの中では、選手を気づきに導くように問いかける
トレーニングの成果を次のゲームで発揮できるように準備する
⇒M-T-Mの繰り返しによって、クリエイティブな選手へ

クリエイティブなコーチになるためにどうするか

⇒ゲームの中で、選手がサッカーにおける4つの局面で、
プレーの原則に基づいたプレーができているのか
的確な技術を発揮できてきるのかを分析する。

1ボールを支配しているとき(攻撃)
2ボールを失ったとき(攻撃から守備への切り替え)
3相手がボールを支配しているとき(守備)
4ボールを奪ったとき(守備から攻撃への切り替え)

ゲームの分析ができれば、子どもたちが今どのレベルで、何を獲得させればよいのか見えてくるので、指導するためのトレーニングを、各年代の特徴(プレゴールデンエイジ/ゴールデンエイジ)に合わせてプランニングする。

クリエイティブなコーチになるためには各年代の特徴を把握した上で、”分析”と”プランニング”を磨く必要がある。

これがコーチングのすべてだと思います。ゲームを分析して練習へ落とし込む。練習で的確なコーチングをして選手に気づきを促す、ということです。特にゲームの分析が大切ですが、これが難しいですね。どうしてもゲームの勝敗に意識が向きますし、無意識にボールを追ってしまい、オフザボールの選手の動きを把握しきれなかったり。。。日々精進です。

座右の銘と選手のために何を実現したいのかを宣言してください。

これは、何を書いたのか忘れてしまいましたが、各指導者の方の熱い思いを書いてもらえれば問題ないかと思います。

 

 

以上が、C級コーチライセンス講習の筆記試験を思い出してみた内容です。参考になれば幸いです。

 

では