ちの宮川FC U-9練習202104_1

ちの宮川FC U-9練習202104_1
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バタコーチです。

ちの宮川FCの3年生の2021年4月第1回の練習のメモです。
いよいよ新学年での活動開始となり、本年度から新3年生を受け持つことになりました。人数が5人と少ないですが、その分一人一人を大切に見ていきたいと思います。
今週は年度初めの練習ということで、選手たちにこれまでの練習内容とこれからの練習の目標について話をしました。

参加人数

4月3日(土)
3年:5人

4月4日(日)
3年:5人

昨年のおさらい

昨年に実施した内容について整理して話をしました。

■ボールを奪う
■シュートを決める

これらのテーマは、私が目標に掲げている攻撃主体のゴールを奪うサッカーを実現するための攻撃のプロセスである

・ボールを奪う
・センターラインまでボールを運ぶ
・ゴール前までボールを運ぶ
・シュートを決める

このプロセスの最初と最後の部分になります。これまでは試合でのピッチのサイズが狭いため、ボールもゴールも常に近くにある状態でしたので、いつでもボールを奪うこととゴールを目指すことが大切でした。そのため目的をここに絞って指導をしてきました。

本年度の目標

3年生に上がるとピッチサイズは、8人制サッカーの正式サイズ68m×48mになります。そうなると相手ゴール前でボールを奪うケースを除き、ほとんどの攻撃では

・センターラインまでボールを運ぶ
・ゴール前までボールを運ぶ

と、いう意識を持ってプレーする必要が出てきます。そこで今後の指導のために、選手たちへコーチングの際に使用する単語について説明をしました。

キーワード1:ボールを運ぶ
これは、ボールを失わずにドリブルやパスを使って、ボールを目的の場所へ持っていくことを意識しています。これまではゴールに向かって一直線でしたが、これからは「運ぶ」というキーワードを使って、スペースや味方選手を意識させてプレーするように促したいと思います。

キーワード2:仲間と協力する
これは、低学年では成長過程でまだまだ自分とボール、そしてゴールという狭い世界でサッカーをしてきていたのですが、3年生あたりになると、徐々に周りをみて行動することが当たり前にできるようになってきます。広いピッチを自分で全部守って、ゴールをすることはできませんので、仲間と協力することを意識させていきたいと思います。

キーワード3:幅と深み
私はこれを安全にボールを運ぶためのキーワードと解釈しています。「幅」はピッチの横幅を指し、ボールが現在ある位置から横への距離を指します。ボールが中央にあれば、両サイドにあるスペースが「幅」となり、大きく幅を取れば、相手は広がって守る必要が出てくるので大変になります。
続けて「深み」ですが、ボールが現在ある位置から後ろへの距離を指します。相手選手はボールとゴールの間で守りますので、攻めているときに自陣のゴール側は基本安全地帯になります。「深さ」を取るほど安全にボールを受けることが可能になりますが、攻めるゴールからは遠くなります。「幅」と「深み」を理解してボールを安全に「運ぶ」ことを目指します。そして、これを実現するために必要な技術が「強く早いボールを左右のどちらの足でも蹴れること」です。

これらの話を選手たちにしました。当然1回聞いただけでは理解できないので、今後の練習の中でこれらのキーワードを使っていくことで徐々に理解を深めていくことができれば、と思います。

キーワード4:自陣と相手陣地

ピッチが広くなると、ボールがどこにあるのかによって意識を変える必要が出てきます。この年代では大まかに「自陣」か「相手陣」かを意識させたいと思います。選手たちには「相手陣地」であれば、今まで通りに積極的にゴールを狙うことで意識を変える必要はないけど、「自陣」ではボールを奪られないように安全にプレーする必要がある、そのために「幅」と「深み」を使う必要がある、というように話をしました。

練習テーマ

・ボールを運ぶ

Trメニュー

<ウォーミングアップ>
・ドリブル
⇒細かいタッチを意識させる。タッチ回数を大きな声で数えながら。段々スピードを上げていく
・インアウトドリブル、ダブルタッチなど、色々なドリブルをする

<TR:パス&コントロール>
・対面パス(ファーストタッチで次に蹴りやすい位置に)
・スクエアパス(左右どちらの足でも蹴れるように、次に蹴りたい方法へ体を向けてボールを受ける(遠い足で止める))
・ロンド(ボールを奪われるプレッシャーの中でも正確にボールをコントロールする)
・ラインゴール3対2(仲間と協力して、幅と深みを使って安全にボールを運ぶ)

<ゲーム>
・3年生5人と大人3人 対 4年生10人 の試合をやや狭めのフルピッチでやりました。

総括

・スクエアパスでは、思ったよりも両足で止める蹴るができていました。足の感覚は日々の積み重ねで定着させていくしかないので、左右の足を使うような宿題も考えていましたが、その必要はないかな、と思いました。

・ゲームでは「幅」と「深み」というキーワードの意味は分かってきたようで、声かけをすれば拡がります。しかしまだ深みについては声かけをしても狙ったように動けないので、深みが必要になる練習メニューを考えて、本年度中のどこかで実践していきたいと思います。

では