長野県トレセンU-10の後期選考会
バタコーチです。
長野県トレセンU-10の後期選考会にスタッフとして参加しました。台風被害の影響などで参加できない地域やスタッフもおり、全12ブロック中10ブロックが選考会に参加しました。諏訪トレセンは午前の部に参加し、他ブロックトレセン4チームと対戦をしました。
前回の諏訪トレセン練習会でも挙がっていましたが、県トレセンから頂いているテーマがポゼッションです。ただボールをキープしろ、という事ではなくゴールを目指すことが大前提としてあり、その上でボールを失わない判断を磨く、ということになります。
そこでポイントになることが観るということです。試合をすると顕著に表れる現象ですが、パスを受けてから顔を上げて回りを観て次のプレーを選択しているシーンがとても多いです。それでは相手ディフェンスのレベルが上がると通用しなくなります。そのため大切なことはボールを受ける前に観て回りの状況を頭の中で整理しておくことが必要になります。選手たちにはボールを受けるときの身体の向き、GKの関わり、観ないでプレーした後にはほとんどディフェンスにぶつかっているという現実、をコーチングしました。
その後の話として2点
■観ると言っても選手が何を観るべきか観るものの優先順位の正しい判断を引き出すことは困難なので、何を何のために観るのかはティーチングする必要がある、という話がありました。その点については私も「その通りだな」と同意できました。選手にティーチングすべき観るポイントとその理由を整理してみたいと思います。
■選考会の後日、U-10の諏訪地域のトーナメント戦があり視察に行きました。そこで見られたプレーは選考会のときとは違って「そんなプレーはしてなかったじゃん」という良くないプレーが多かったです。チームに戻るとチームのカラーに戻ってしまうことを痛感しました。特に気になったのは、攻撃にGKが一切関わらないことです。選考会ではGKから有効な縦パスが出たり、全体の押上げに関わりがあったのですが、トーナメント戦では一切ありませんでした。原因を考えたのですが、フォーメーション3-3-1が主流であることがあるような気がしています。ディフェンスが3枚いるのでGKが攻撃に関わるメリットがほとんどなく、リスクが増すだけになっているのでは、と考えました。3-3-1でもバックはGKを含めて菱形のようなフォーメーションをとって、ボールに関わってほしいと思います。
選考会でもう一点指摘があったこととしてファーストディフェンスの軽さがありました。パスカットを狙うこと、ボールが不安定な状況や背中を向けているときはチャンスと捉え積極的にボールを奪いに行くこと、このあたりは指摘を受けてから選手たちの意識が変わったのか、とても強度の高いプレスができるようになったと思います。このディフェンス面については、トーナメント戦でも発揮していたと思いますので、このディフェンス強度が諏訪地域の標準として浸透してくれればうれしいです。
諏訪トレセンから県トレセンに選ばれる選手がどれだけ出るのか楽しみにしていたいと思います。
ちなみに諏訪トレセンは4試合で1勝2敗1分けでした。
では
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