平成30年度高校サッカー選手権大会 長野県予選準決勝を観戦しました

平成30年度高校サッカー選手権大会 長野県予選準決勝を観戦しました
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平成30年度高校サッカー選手権大会 長野県予選準決勝

バタコーチです。

今日は、平成30年度高校サッカー選手権大会 長野県予選準決勝を観戦してきました。

試合前に降っていた雨もあがり、涼しい風が吹く絶好のコンディションでした。


1試合目 都市大塩尻 vs 松商学園

 

都市大塩尻は、4-2-3-1 でした。

非常に組織されており、チームで攻撃して、チームで守るスタイルと感じました。

 

松商学園は、4-4-2 と 3-2-4-1 を試合中に臨機応変に変化させており、

攻守にわたり、10番が試合をコントロールするスタイルと感じました。

 

試合は、前半に松商学園が先制します。

カウンターから、ゴール付近でもつれながらも、辛うじてゴール前に転がしたボールを

中央に走りこんだ選手が決める形でした。

前半を、松商学園1点リードで後半へ。

 

後半早々、今度は都市大塩尻がコーナーキックからのヘディングシュートで追いつきます。

ファーサイドに流れたボールに対し、後ろから走りこんできた選手に対しフリーになっていました。

 

さらに、都市大塩尻が追加点を決めます。

センタリングのボールがファーサイドまで転がったところを、後ろから走りこんでいた選手が押し込む形でした。

 

どうやら、松商学園はボールウォッチャーになりやすいようで、ゴール前のディフェンス時に、ニアサイドで競り合いがあると

ファーサイドの意識が薄くなってしまうようです。

 

試合はそのまま終了。都市大塩尻 2-1 松商学園

 

この試合では、松商学園の10番選手がとても気になりました。

特に印象的だったシーンは、浮き球へ寄せに行った場面で、10番選手の目の前で、敵味方の空中戦があり、結果ボールが10番選手の前に飛んできました。

その瞬間、10番選手が後ろをルックアップしたんです。

後ろには敵選手が迫っていましたが、ルックアップして確認していた10番選手はボールを確実に捌くことができました。

まず、ボールへ意識が行ってしまうであろうこのシーンで後ろを見ることができる。

もちろん、これ以外のシーンでも常に首振りを続けていました。

是非、子供たちにも身に着けてほしい癖だと思います。

観ないことには、判断することはできませんからね。


2試合目 松本第一 vs 上田西

松本第一は、4-2-3-1 でした。

攻撃時には3トップのようになり、サイドの選手へボールを放り込むスタイルでした。

 

上田西も、おそらく4-2-3-1 でした。

こちらはサイドではなく、ゴールに向かってボールを放り込むスタイルでした。

 

試合は、どちらのディフェンス陣も大きなミスもなく、放り込まれたボールを確実にはじき返す展開が続きます。

結局試合は0-0のまま延長戦へ突入しました。

 

そして、延長後半に試合が動きます。

上田西の得点パターンだと思われるロングスローから得点しました。

これが決勝点になり、松本第一 0-1 上田西 でした。


ここからは、今日の試合を観戦しての感想です。

■パスの精度が低い

⇒バックパスなど安全なシーンでの確実なパス回しのスピードが遅い

⇒ゴロで出せる場面で、浮いたパスを出している

■1トップが主流になっている

⇒1トップではあるが、ストライカータイプではない

⇒楔になって、サイドの選手や裏のスペースへボールを提供する役になっている

■キーパーのビルドアップ参加

⇒4バックの場合、2人のセンターバックがサイドへ広がり、キーパーと3人でボールを回す場面が多かった。
その結果、サイドバックが前へ行き、中盤の厚みが増していた。

■ディフェンスのミス待ちが多い

⇒適当に裏のスペースやキーパーとディフェンスの間へボールを出して競り合いを作り出し、競り合いに勝てばチャンスになるような狙いが多くみられた。
  崩して点を取ることイメージを持っているのは、都市大塩尻と松商学園だった。
  これでは、全国で優勝することはできない。

■3人目の関わりで攻撃に厚みが増す

⇒1試合目を見ると、走りこんできた3人目の選手が点を決めている
2試合目ではパスを出す選手と受ける選手の関わりしかなく、3人目の関わりが少なく感じた。
やはり、流れの中で点を奪うためには、3人以上の連携が必要。

 

 

このあたりを自分なりに咀嚼して、子供たちへの還元できるようにしたいと思います。

では