JFAサッカー指導教本2020 第三章:プランニング①
バタコーチです。
今日は、JFAサッカー指導教本2020 第三章:プランニング、その1です。
第三章:プランニング
第三章の12項のうちプランニングの考え方にフォーカスした第4項までを紹介します。
1.プランニングに挑戦しよう
ここでは「ゲームで分析して、伸ばしたい点や改善すべき点が明確になったらトレーニングプランを作成する」と記載があります。試合では勝敗やボールの動きに目を奪われがちなので、個々の選手の伸びしろや課題に着目する意識が必要ですね。また、「プランニングのメインはトレーニングオーガナイズの作成である。オーガナイズは実際に選手にトレーニングを行う場の設定のこと」と定義されています。オーガナイズという単語は日常では聞きなれないですが、コーチをしていると一般的に使われている、且つ人によって解釈が異なり誤解を生みやすい単語であると思います。私も間違った使い方をしないように気を付けたいです。
また、ここでお馴染みの「M-T-M」が紹介されています。
Match(ゲームでプレーして)⇒Training(トーレニングで改善し)⇒Match(ゲームでトライする)
このサイクルで伸ばしていくというメソッドですね。コーチ目線で言うと「試合を分析し⇒練習メニューを考え実践し⇒試合で効果を検証する」こんな感じでしょうか。コーチから見れば練習こそ選手たちを伸ばす本番と言えますね。
2.トレーニング目標の設定と目標達成期間
ここでは「プランニングはチームと選手を改善するために行う。目標設定が非常に重要」「分析によって導かれた課題を克服したときのプレーがトレーニング目標」とあります。トレーニング目標を常に意識してトレーニング中のコーチングをすることが大切ですね。また課題克服には3つのスパンで考えるとあります。
・短期目標:1回のトレーニングや1週間程度で達成する目標。次のゲームで試すことができる
・中期目標:月単位や半年単位の目標。継続的なトレーニングが必要。
・長期目標:シーズン末期に到達する目標。
小学生年代で言えば、中期目標を各学年での目標にして、長期目標を卒団までに達成する目標にするとわかりやすそうです。できれば数字など変化が目に見えるように示してあげると選手のモチベーションにもなって良いかと思います。
3.具体的なトレーニングテーマの設定(なにを改善するか)
トレーニングテーマ、つまりトレーニングで何を改善するのかを明確にすることを指摘しています。伸ばしたい点や改善したい点を分析した結果からトレーニングを考案するにあたって、目標がぶれないようにする必要があると解釈しました。
4.望まれる姿からの逆算(目標からの逆算)
1回のトレーニングの中で、「ウォーミングアップからゲームに向けてトレーニングを積み上げながらコーチングをする必要がある」と記載があります。トレーニング最後のゲームでその日のトレーニング目標が達成できるように、ゲームの前の準備としてトレーニング2、更にその準備としてトレーニング1、それを導くためのウォーミングアップを考えるということです。ゲームから逆算することでコーチングに一貫性が生まれる、とあります。教本では図にして詳しく記載されていますので是非参照して頂ければわかりやすいかと思います。私はトレーニング目標がゲームの中で達成できるように、それまでのトレーニングメニューやコーチングを工夫する必要があると解釈しました。
次回は、第三章:プランニングの第5項から続きを紹介したいと思います。
では
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