「ここがヘンだよ日本の育成。 選手に判断をゆだねられないのはなぜ?」を読んで
バタコーチです。
今日はジュニサカの記事「ここがヘンだよ日本の育成。 選手に判断をゆだねられないのはなぜ?」を読んでの感想です。
この記事の中に下記記載がありました。
相手を打ち負かすという試合の究極の目標に重点を置かず、相手に容易に分析・対策されてしまうテクニックの練習にこだわりすぎること。それこそが結局のところ、日本がトップオブトップの中で勝負する力を持てない問題の中核に位置している。
「試合の中にはさまざまな要素がある。試合に繋がらないような間違った形での指導をするのなら、よいことだとは思えない。子どもたちに、そういう指導をしているケースが多すぎると思う」。モザンビーク代表を率いた経験も持つエンゲルス氏はそう語った。
指導している選手にボールを扱う技術がないと、どうしても技術習得のためのドリル系の練習に偏りがちになってしまいます。しかし練習の目的のひとつは試合に勝てる選手を育成することだと思いますので、その練習が試合中のどのようなシチュエーションで起こった課題を解決するものなのかを考える必要があると思います。その解決のための手段がドリル練習であるのならそれは問題ないと思います。しかし、できれば対人で観ることと判断を伴う練習メニューを考えたいですね。
また、日本サッカーについて、下記の記載がありました。
「少年少女も選手たちも、道を示されている」とエンゲルス氏。「『これをしろ』と何度も言われ、意思決定は試合前や練習中やハーフタイムに行われている。試合後にも再び行われるかもしれない。だが、試合の中では、自ら決断を下さなければならない場面がたくさんある。日本人(選手)が学ぶべきことだ。自分自身で考え、ベンチに頼ることなく正しい決断を下さなければならない」
サッカーの特性として、自由というキーワードがあります。広いフィールドの中でルールの範疇で基本何をしてもOKです。自由が多い分、勝利に向かっていないプレーが多く発生しやすいです。そのためフォーメーションを決め、ポジションを決め、選手のプレーを型にはめてチームとして強くすることがあります。しかしこれは選手の育成を阻害する恐れがあります。選手自身が「なぜそのフォーメーションなのか」「なぜそのポジションが必要なのか」を理解していないと、ただ言われたことを実行するだけの選手になってしまいます。これでは次の世代に移ったとき、全く方針の違うサッカーでは何もできなくなってしまいます。選手を正しく導くために、指導者には、選手が納得できるような説明をすることができる思考の言語化の能力が必要ですね。私も咄嗟にうまい言葉が言えず詰まってしまうことが多々ありますので、自分の考えを子供にも理解できるような話し方を磨きたいと思いました。
では
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