2019年度第二回 諏訪トレセン練習会を実施しました

2019年度第二回 諏訪トレセン練習会を実施しました
Pocket

バタコーチです。

今日は、諏訪トレセンの練習会を実施しました。天気予報で言っていたよりは涼しく、それでも25度は余裕で超える暑さでした。富士見高原でできて良かったと思います。私はU-10のチーフを担当しており、この年代でもっと基礎的な技術を習得してもらう必要があると感じていたので、トレセン研修会で紹介された「ボールを運ぶ」の前段となる「止める、蹴る」にテーマをもってメニューを考えました。

始めは、U-10 ~U-12まで全体でウォーミングアップとして
・ジョグ
・バックステップ
・サイドステップ
・クロスステップ
などを行い、その後ムーブメントプレパレーションを実施しました。
特に、ムーブメントプレパレーションでは体幹が明らかに弱い選手が多く、身体をまっすぐに伸ばせない子が多かったです。小さいころに外遊びができない環境になっていることの影響が出ているのかな、と思われます。

その後はカテゴリごとに分かれての練習を実施しました。U-10では下記の内容を実施しました。
■対面パス
⇒フラットマーカーを利き足の前に置いて、ファーストタッチをどこに置くのか視覚的に意識してもらいながら実施。ボールがマーカーの上に来たときにキックできるのがOKという判断することで基準を明確にした。
⇒パスの質を追求。ボールに回転をかけないで、芝の上を滑らせるようなイメージで相手の足元へ出すことを意識してもらう。ボールの回転で良いパスがどうかを判断してもらった。
⇒フラットマーカーを利き足ではない方の前に置いて、ファーストタッチと聞き足ではないほうのキックコントロールを意識してもらった。

■3人組でパス回し
⇒対面パスの発展版。角度が付くので、
・遠い足でのファーストタッチ
・ボールを正面で受けるのではなく、次に行きたい方向に身体を向けて受けること
・次に行きたい方向を決めるため、パスを要求する前に、次に行きたい方向を見てから要求すること
これらの内容を、対面パスから付け足して実施しました。観ているとまだまだ遠い足でのコントロールができていない選手が多かったです。これはボールにへそを向けて受けてから方向変換するときによく起こる現象ですので、パスを受ける前に次に行きたい方向へ向いていることを意識することが必要になります。

■鳥かご(3対1 or 4対1)
⇒3人組でパス回しにディフェンス役をつけることで、判断の要素を入れました。
⇒ここでも遠い足でのファーストタッチ、意図していない場所へのボールコントロール、パスミスは即交代ということで、失敗の基準を設けました。
⇒次に2タッチ制限(ダイレクトも禁止)にして、これまで練習した「パスを要求する前に確認すること」「次にキックができる場所へ止めること」を強く意識してもらいました。ダイレクトを禁止することで反射神経だけで躱すことを防ぎ、観ることを強制しました。3タッチ以上を禁止することで、足元のボール技術でファーストタッチの失敗がぼやけてしまうことを防ぎました。

通常は、これらのメニューはウォーミングアップで実施するようなものですが、まだ技術的なミスでボールをロストしてしまうシーンが多かったため、複雑なトレーニングメニューまでは実施することができませんでした。

■ゲーム(4対4(5))
⇒これまでの練習で行ってきた止める・蹴るの意識ができているかを観ました。全体的にどのような状況であろうと関係なくドリブルを仕掛けるようなシーンが多く、まだまだ練習の意図が伝わっていないと感じました。もっと「なぜパスでボールを運ぶことが必要なのか」「ボールを失っていることの重大性」を強く意識させる必要があったかな、と反省しています。

最後に練習後、選手たちには、今日の練習で自分以外の選手のどのようなところがうまいと感じたのかを発表してもらいました。何人かの選手は挙手をして意見を言うことができたので、このような選手は慣れない環境でも自分を出す努力ができるトレセン向きな性格だと思います。トレセンでは短い時間で慣れない選手に囲まれている中で自分のアピールが必要になりますので、是非日頃から自分の考えを言葉にして話せるように訓練しておいてほしいと思います。

では