JFAサッカー指導教本2020 第一章:ゲームとは・サッカーとは
バタコーチです。
今日は、JFAサッカー指導教本2020 第一章:ゲームとは・サッカーとは、についてです。
第一章:ゲームとは・サッカーとは
ゲームとは
JFAの定めるゲームの定義は「自由時間に、ある目的を持って自由な行動をする遊びにルールと相手が加わることでゲームになる」とあります。また、「ゲームは決められたルールの下で相手と競うことで、最終的に勝敗が付き結果が出ます」とあります。この中で後程出てくるサッカーの特性として挙げられる
・相手
・ルール
・勝敗
・自由
・競争
といった単語が多く用いられています。サッカー≒ゲームという考えがある程度成り立つ定義ではないかと思いました。
ゲームの特性
「ゲームは、普段の生活とは異なる空間で、ある決められたルールの下で行われます」とあります。ゲーム≒サッカーと考えればサッカーは非日常の中で行われ、子どもたちにとっての日常は別にある、と考えることもできるかと思います。サッカー漬けの生活を送っている選手もいるかと思いますが、保護者の方は、子供にとっての日常が何かを考えてみてもいいかもしれませんね。
サッカーの特性
2016年版の教本から違いがありました。5つの追加と2つの言い換えです。
<サッカーの特性>
1.ピッチ(追加)
2.ゴール(追加)
3.ボール(追加)
4.相手(追加)
5.味方(追加)
6.ルール
7.勝敗(2016年では「勝利」だった)
8.競争
9.判断力(2016年では「決断」だった)
10.自由
11.連続性
12.チームプレー
教本では「1.ピッチ」~「6.ルール」まででサッカーができるようになると定義しています。私の考えでは普段の練習に、この6つの要素をなるべく自然に入れることができるかが大切だと思います。素走りなんかはサッカーの特性から遠い練習となりますね。
次に「7.勝敗」~「12.チームプレー」まででサッカーの競技特性だとあります。私が選手の選考する際に基準として見ている指標ともなっています。
・勝敗は、試合やデュエルで勝ちに拘っているかどうか
・競争は、ルーズボールやハイボールで相手を恐れず競えるか
・判断力は、周りを観て考えて、多くの選択肢を持って素早くプレーしているか
・自由は、ポジションやチーム戦術に縛られず、常にベストなプレーをしているか
・連続性は、常に次のプレーや戦況を予測し、誰よりも早く動き出しているか
・チームプレーは、味方の得点を喜ぶ、チームを鼓舞する、などのピッチ内だけでなくピッチ外での行動が模範的か
子どもの場合はできないことが多いのですが、やろうとしていることは伝わりますので、これらの特性において向上しようとしている選手は魅力的ですね。
サッカーの目的
「相手よりも多くのゴールを奪い、勝利すること」これがサッカーの目的と定義しています。そのための手段として「ボールを失わずにゴールに向かうこと」また「相手ボールのときにはゴールを守り、ボールを奪い返して攻撃すること」とあります。サッカーに限った話ではありませんが、目的と手段が曖昧になってしまうことが往々にしてありますので、目的を見失わないようにしたいですね。
「第一章:ゲームとは・サッカーとは」はこのような内容でした。次は「ゲーム・プレーを分析する」の章です。ここからは各章のボリュームが増えてきますので、分割して記載していきたいと思います。
では
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