「選手の価値は個人の技術? 日本人に合うのはティキタカだと思うがリフティングやドリブルを極める方針でいいのか?」を読んで
バタコーチです。
今日は、サカイクの記事を読んでの感想になります。
タイトルは「選手の価値は個人の技術? 日本人に合うのはティキタカだと思うがリフティングやドリブルを極める方針でいいのか?」です。
https://www.sakaiku.jp/series/ikegami_column/2019/013880.html
今回はたくさん気になる個所がありました。
U13-U15の年代で戦術よりもドリブル、テクニックに特化したチームです。試合に負けても個人の技術が成長したならそれでOKといった感じです。一応プロ選手も排出していますがこの育成方針は間違いではないのでしょうか?日本人はティキタカを見本にするのが路線だと思うのですが…
投稿者の意見として、上記のような内容があるのですが、私はこの考えとは違っています。
1つ目は「プロ選手も排出している」と記載がされている点ですが、プロ選手を輩出しているのであれば、この指導方法が必ずしも間違いではないと思います。もちろんボールを扱う技術に特化することについて全てを肯定することはできませんが、プロ選手になるに値するものを選手は得ることができたのではないでしょうか。それが何なのかを分析して継続することは大切だと思います。
2つ目は「ティキタカを見本にするのが路線」と言っている点です。ドリブルもパスもサッカーの一部であり、外すことができないものです。また、サッカーはゴールを奪い合うスポーツであり、ドリブルもパスもそのための手段に過ぎないということです。手段に拘ってゴールという目的を見失わないことが大切だと思います。
ボールをつなぐこと自体は必要な技術です。では、ボールを「つなげられる」選手に求められるものは何か。
それは、「判断力」です。どこに出せば一番チャンスがあるのか。その判断を、確実に実行できる力、しかもスピードプレーのなかで選び取っていく、感じ取っていく力を育てることをまず考えなくてはいけません。
次にこの記載についてですが、パスサッカーには判断力が必要と謳っています。これは私も同意見です。Jリーグで屈指の選手が海外で干されてしまう原因と一つだと考えています。判断して決断し実行されたプレーが結果として残るのですが、一番初めに来る判断が拙ければ、ボールを扱う技術は宝の持ち腐れです。どんなにいい武器を持っていても使い方を誤れば全く役に立ちません。
また、小学生低学年において、パスサッカーを勧めない理由もここにあります。小学生低学年ではまだ判断力が身に付いていないからです。対面パスのようにただ蹴ってボールを受けるだけではパスサッカーをすることはできません。もちろん止める・蹴るの基本技術は必要ですが、その技術の使い方のほうが重要だからです。そのため周りを意識して考え判断することができる10歳くらいからパスサッカーを教えるのが望ましいのではないでしょうか。
小学生時代に何が最も重要かといえば、「いい判断ができるトレーニング」なのです。
例えば、ミニゲームのなかでも、そのことは意識付けできます。
「今のプレーさ、判断OK。でも、技術がなかったね」
「今のドリブル、上手いんだけど、もっとゴールの可能性が高い選択はなかった?」判断と技術を分けて伝えます。そうすると、選手は理解しやすいはずです。
最後はこの点です。非常に共感することができました。
練習中のミニゲームなどで、選手のミスに対し原因を大きく2つに分類します。技術的なミスなのか、判断のミスなのか、です。ミスしたプレーを分析し、次にミスの原因と解決方法を選手が考えるような声掛けを考えます。子どもは事象が起こったその時に言わないと伝わりにくいので、プレーを見て、即座に分析し、どのような声掛けをすべきか考え言語化する、ということが求められます。とても難しいことでちょくちょく噛んでしまったり、うまい言葉が出てこなかったりします。まだまだ修行が必要ですね。
個人的には非常に面白いと感じた記事でした。
では
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